餓死の5歳児、1日1食のみ 体重6キロで健診も受けず(産経新聞)

 奈良県桜井市の男児餓死事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された桜井市粟殿の会社員、吉田博(35)と妻のパート従業員、眞朱(まみ)(26)の両容疑者が、市からの再三の催促を拒否して、死亡した長男の智樹ちゃん(5)の1歳半以降の乳幼児健診を受けさせていなかったことが4日、関係者への取材で分かった。

 県警の調べでは、両容疑者は今年初めから、智樹ちゃんに1日1度の食事しか与えず衰弱させた疑いがもたれている。死亡した智樹ちゃんの身長は約85センチで標準より約25センチ低く、体重は標準の半分以下の約6キロだった。県警は、育児放棄が長期間にわたっていた可能性もあるとみて調べる。

 桜井市は無料の乳幼児健診を生後4、10カ月と1歳半、2歳半、3歳半の計5回実施。関係者によると、智樹ちゃんは4、10カ月健診は受診したが、平成18年2月の1歳6カ月健診は受けなかった。

 このため市は、18年2〜5月に郵送と電話で計5回、受診を催促。眞朱容疑者からは「(長女の)出産のため受診できない」との電話連絡があった。

 3歳6カ月の健診時にも電話で受診を呼びかけたが、眞朱容疑者が「介護のため」と断ったという。

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犯罪より反党行為に厳しく=鳩山首相(時事通信)

 鳩山由紀夫首相は3日午後の参院予算委員会で、民主党の運営をめぐり、犯罪よりも反党行為により重い処分を下すのは当然との認識を示した。改革クラブの大江康弘氏の質問に答えた。
 大江氏は、2008年に反党行為で自らが民主党から除籍処分となったことに触れた上で、政治資金規正法違反罪で逮捕・起訴された民主党の石川知裕衆院議員が同党から「何も問われていない」と首相にただした。これに対し、首相は「党にとっては反党行為が一番厳しく罰せられなくてはならない」と答弁した。 

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<小野竹喬展>東京国立近代美術館で2日に開幕(毎日新聞)

 四季折々の自然の風景を詩情豊かに描いた日本画家、小野竹喬(ちっきょう)の作品を紹介する展覧会「生誕120年 小野竹喬展」(主催・東京国立近代美術館、毎日新聞社、NHKなど)の開会式が1日、東京都千代田区の東京国立近代美術館で開かれた。会期は2日〜4月11日。初公開作品11点を含む171点が展示される。

 竹喬は、西洋絵画研究のための渡欧を経験するなどした後、大和絵的な表現へと作風を転換。戦後は日本の自然の風景に目を向け、明るい独自の画風で描き続けた。

 開会式で、加茂川幸夫館長は「作品には、風景の中にある風や空気を切り取り、伝える優しさがある。そうした作風に至るまでの模索や変遷を感じ取ってもらいたい」とあいさつした。午前10時〜午後4時半(金曜は同7時半)で、原則月曜休館。一般1300円、大学生900円、高校生400円。問い合わせは03・5777・8600。

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<津波>危機管理センターを設置 対応に追われる…政府(毎日新聞)

 政府は28日、南米チリの大地震を受け、津波に関する官邸対策室を官邸内の危機管理センターに設置。情報収集や被害を最小限にとどめるための対策に追われた。関係省庁の危機管理担当者が官邸に集まり(1)情報収集と国民への情報提供(2)地方自治体と連携し、住民避難に万全を期す−−など5項目の対応方針を確認した。

 鳩山由紀夫首相は同日、記者団に対し「津波は数時間、あるいは数日かかることも過去にあり、楽観は絶対にできない。一人の被害も出さないよう徹底したい」と述べ、政府として被害防止に全力を挙げる意向を示した。

 平野博文官房長官は大津波警報が発令されている青森、岩手、宮城各県の知事と個別にテレビで会談。各地域の避難状況の確認をするとともに、政府との緊密な連携を要請した。

 官邸対策室は同日夜、気象庁が大津波警報を津波警報に切り替えたことに伴い、連絡室に変更された。

 また、鳩山首相は、首相公邸で岡田克也外相と会い、チリの復興支援について日本としても支援の準備を進めることで一致。政府は現地の情報収集のため、在チリ大使館員2人と国際協力機構(JICA)の職員1人を派遣することを決めた。外相は震源地に近いコンセプシオンに滞在する38人の日本人のうち、約半数の無事が確認できたと報告。首相は残りの日本人の安否確認を急ぐよう指示した。【横田愛、野口武則】

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大津波・津波警報 東京都・南鳥島で10センチの津波観測(毎日新聞)

 南米チリの大地震の影響で、気象庁は東京都・南鳥島で28日午後0時43分、高さ10センチの津波を観測した。国内で観測された最初の津波とみられる。同庁は28日午前、日本の沿岸に1〜3メートル程度の津波が到達する恐れがあるとして、青森県〜宮城県の三陸沿岸に大津波警報、その他の太平洋沿岸に津波警報を出し、高台に避難して海岸に近づかないよう呼びかけている。【福永方人】

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常務ら9人処分、再発防止策も=架線切断、新幹線停止で−JR東海(時事通信)

 東海道新幹線の新横浜−小田原間で先月29日架線が切断し、運行が約3時間半止まったトラブルで、JR東海は26日、吉川直利常務を月額報酬の10%減額(1カ月)とするなど9人の処分を発表し、再発防止策を関東運輸局に報告した。
 架線切断は、事故2日前に車両のパンタグラフ交換作業でボルトを付け忘れたのが原因だったが、同社は再発防止策として、作業項目を確実に終了したか確認するチェックシートを導入するなどとしている。 

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<国会>自民、苦肉の審議復帰 民主「政治とカネ」置き去り(毎日新聞)

 鳩山由紀夫首相と小沢一郎民主党幹事長の招致を求めて国会審議を欠席する自民党の「孤独な抵抗」は3日間で終わった。25日に提出した衆院議長の不信任決議案と議院運営委員長の解任決議案は審議に復帰するための方便に過ぎず、実態は与党の譲歩を引き出せなかった「敗北宣言」に等しい。腰の定まらない自民党を尻目に、淡々と日程を消化している民主党も「政治とカネ」の問題では自浄能力を発揮していない。国会は真摯(しんし)な論戦を置き去りにして、与野党第1党の思惑ばかりが目立っている。

 25日夕、衆院本会議で横路孝弘議長の不信任決議案が否決された後、自民党の谷垣禎一総裁は記者団に「残念無念。憤まんやるかたなし」と語ってみせた。だが、否決はもとより織り込み済みで、この発言はポーズに過ぎない。

 25日朝の党臨時役員連絡会は紛糾した。山本有二経理局長は「谷垣さんは総裁を辞める覚悟で復帰してほしい」と執行部の責任を追及。欠席戦術の正当性を蒸し返す意見も相次ぎ、浜田靖一国対副委員長が「役員の決めたことを何だと思っている」と一喝して収めるありさまだった。

 他の野党が審議拒否に同調せず、自民党が孤立感を深めた側面もある。公明党の山口那津男代表は24日の記者会見で「審議に応じないのは国民の期待に反するのではないか」と自民党をあからさまに批判した。共産党の志位和夫委員長も25日、会見で「自民党が出した不信任案と解任決議案は審議復帰のセレモニーだ」と皮肉った。

 一方、民主党は野党の足並みの乱れに付け込んだ。山岡賢次国対委員長はこの日の衆院本会議前に、公明党の漆原良夫国対委員長と電話で協議し、公明党が議長の不信任案に賛成しないことを確認した。それでも提出にこだわった自民党を、民主党幹部は「友党の援護射撃もないのに、追い込まれている証左だ」と冷ややかに評した。

 民主党は石川知裕衆院議員の辞職勧告決議案採決を含め、野党の要求には今後も応じない構えだ。党内には「戦略なき国会運営を続ける自民党に迫力はない」との楽観ムードも漂う。

 鳩山首相は25日夜、国会内で記者団に「野党としてこの戦術が何も取れなかったということだが、そのことに関して申し上げるつもりはない」と述べ、与党の「ゼロ回答」への評価を避けた。【近藤大介、木下訓明】

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府市再編 橋下知事「ひとつの大阪」Vs「大都市圏州」市長(産経新聞)

 橋下徹知事は大阪府と大阪市を一体化させる再編案「ひとつの大阪」構想を提唱する半面、平松邦夫市長は、政令市の権限を拡大する「大都市圏州」を目指すと表明。都市のあり方をめぐる両者の方向性は真っ向から対立している。

 橋下知事の提案では、府と市町村を広域行政体と基礎自治体に再編。空港や港湾といった広範囲にかかわる事業は広域行政体が担当し、住民サービスは人口30万人規模の基礎自治体が行うという。大阪市をなくし、東京のような特別区をつくる「大阪都構想」が底流にあり、統一庁舎は府が購入したWTCに設置。市役所の建物をオペラハウスなどとして活用する構想まで披露している。

 一方、平松構想は政令市の権限を強化し、近隣自治体とともに「大都市圏州」という行政体を目指す内容で、府からの独立をイメージしている。

 道州制への移行を想定し、大阪市と周辺市が合併して大都市圏州を設置。道州の傘下には入らず、国と直接やりとりする関係をつくる構想だ。大阪市単独の考えではなく、横浜や名古屋両市といった国内の大都市とともに検討してきた都市制度の議論が背景にある。

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惜しむ声、芸能界で続々=藤田まことさん死去に(時事通信)

 俳優の藤田まことさん(76)が亡くなったことで、芸能界では突然の死を惜しむ声が続々と上がっている。「必殺」シリーズで、藤田さん演じる中村主水の義母役を長年にわたって務めてきた菅井きんさんは「驚いております。一昨年、『必殺』でご一緒した時はわたしの体を心配してくれたものです。残念で仕方ありません」と語る。
 「ただただ悲しいです。もっとお会いして、もっとお話をうかがい、もっと勉強させていただきたかった。大きな目標となる方との突然のお別れに途方に暮れております」と、戸惑いの気持ちを明かすのは「必殺」で共演した東山紀之さん。
 映画「明日への遺言」(2008年)で45年ぶりに共演した富司純子さんは「『また共演したいね』とおっしゃっていただいて、とてもうれしく、その日が来るのを心待ちにしておりましたのに、本当に残念で、寂しくて悲しくてなりません」と嘆いた。 

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<囲碁>プロ棋士の卵 厳しい修練に耐え、夢は世界トップ (毎日新聞)

 小学5年生の藤沢里菜(りな)さんが、4月にプロ囲碁棋士になる。11歳6カ月は史上最年少。どんな子どもたちがプロを目指すのか。【根本太一】

 日本棋院に近い東京都新宿区のビル9階に里菜さんが学ぶ「洪(ホン)道場」がある。ソウル出身で師範の洪マルグンセムさん(28)から碁会所で手ほどきを受けたのが縁で、小1の12月に入門した。学校から帰るとすぐ、電車で約35分かけて通ってくる。毎夜10時まで、学校が休みの日も午前9時から鍛えている。

 父は一就(かずなり)八段、祖父は故藤沢秀行名誉棋聖というサラブレッドの血筋だが、祖父と打ったことはない。「詰め碁」に集中し、読みの力を養うなど、韓国流の教えで潜在能力に磨きをかけてきた。

 里菜さんは「国語と音楽は好きだけど、算数は苦手。好物はお母さんの作ったロールキャベツで、エビとイカは嫌い」と屈託なく話す。「テレビは目がちかちかするから見ないが、気分転換に家庭用ゲーム機で遊ぶことはある」とも。どこにでもいそうな小学生だが、「勝ちたい」という気持ちは人一倍強い。昨秋行われた謝依旻(シェイイミン)女流本因坊と小沢一郎民主党幹事長の対局も、本因坊の打ち手を研究するために見に行った。

 道場の門下生は幼稚園児(6)から21歳までの男女43人。全員プロを目指す。高校や大学に進学せずに深夜まで修練する少年や、越境組も少なくない。

 小学6年生の一力遼さん(12)は仙台市出身。5歳で始め、以前は週末ごとに日本棋院に通ったが、体力的な限界を感じて昨年春、都内に母と越してきた。「目標は早く世界で活躍すること」とあどけない表情で話す。

 「脳が活発な時期の訓練が肝要」と話すのは師範で道場運営者の新城衛さん(42)。「年齢を経てプロになっても先が細いかもしれない。若いほど技術を伸ばして頂点を目指せる可能性は大きい」

 日本棋院によると、小中学生が出場する少年少女囲碁大会の参加者は約5000人。東京や名古屋などで実施されるプロ採用試験の受験資格は23歳未満だ。200人以上が受験する年もあるが、年6人しか合格しない。

 対局が長時間に及ぶため洪道場では週1回、運動の時間も設けている。約7キロ離れた東京タワーまで歩くこともある。

 また栄養の偏りを防ぐため、1月半ばから昼と夕の給食を始めた。以前は銘々が外で食べていた。飲食店を経営する門下生の親が、格安で提供してくれるという。

 「ご飯どきは赤ちゃんみたいにギャーギャー騒がしいのに、みな碁盤に向かうと無言。すごい集中力。表情に出さなくても負けると悔しい。勝ちたいから懸命です」と新城さん。

 プロ棋士になると、段位によって日本棋院から基本給が支給される。金額は非公表だが「ごくわずか」と言われている。とはいえ、世界のトップタイトルを獲得するのが子どもたちの夢なのだ。

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