<国会>自民、苦肉の審議復帰 民主「政治とカネ」置き去り(毎日新聞)

 鳩山由紀夫首相と小沢一郎民主党幹事長の招致を求めて国会審議を欠席する自民党の「孤独な抵抗」は3日間で終わった。25日に提出した衆院議長の不信任決議案と議院運営委員長の解任決議案は審議に復帰するための方便に過ぎず、実態は与党の譲歩を引き出せなかった「敗北宣言」に等しい。腰の定まらない自民党を尻目に、淡々と日程を消化している民主党も「政治とカネ」の問題では自浄能力を発揮していない。国会は真摯(しんし)な論戦を置き去りにして、与野党第1党の思惑ばかりが目立っている。

 25日夕、衆院本会議で横路孝弘議長の不信任決議案が否決された後、自民党の谷垣禎一総裁は記者団に「残念無念。憤まんやるかたなし」と語ってみせた。だが、否決はもとより織り込み済みで、この発言はポーズに過ぎない。

 25日朝の党臨時役員連絡会は紛糾した。山本有二経理局長は「谷垣さんは総裁を辞める覚悟で復帰してほしい」と執行部の責任を追及。欠席戦術の正当性を蒸し返す意見も相次ぎ、浜田靖一国対副委員長が「役員の決めたことを何だと思っている」と一喝して収めるありさまだった。

 他の野党が審議拒否に同調せず、自民党が孤立感を深めた側面もある。公明党の山口那津男代表は24日の記者会見で「審議に応じないのは国民の期待に反するのではないか」と自民党をあからさまに批判した。共産党の志位和夫委員長も25日、会見で「自民党が出した不信任案と解任決議案は審議復帰のセレモニーだ」と皮肉った。

 一方、民主党は野党の足並みの乱れに付け込んだ。山岡賢次国対委員長はこの日の衆院本会議前に、公明党の漆原良夫国対委員長と電話で協議し、公明党が議長の不信任案に賛成しないことを確認した。それでも提出にこだわった自民党を、民主党幹部は「友党の援護射撃もないのに、追い込まれている証左だ」と冷ややかに評した。

 民主党は石川知裕衆院議員の辞職勧告決議案採決を含め、野党の要求には今後も応じない構えだ。党内には「戦略なき国会運営を続ける自民党に迫力はない」との楽観ムードも漂う。

 鳩山首相は25日夜、国会内で記者団に「野党としてこの戦術が何も取れなかったということだが、そのことに関して申し上げるつもりはない」と述べ、与党の「ゼロ回答」への評価を避けた。【近藤大介、木下訓明】

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